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⑦ニャルラトホテプという名の“餅”

 

 

 

 

 

≪永琳のいう「彼奴」って誰? 「一人の狂人」=「彼奴」じゃないの?≫

 

例えば、「一人の狂人」をヒトラーだと仮定します。すると、彼が月の都に逃げて来たのは、せいぜい70年前の話となります。あるいは、戦後70年が経過し、ヒトラー生存説が幻想入りしたことで月の

都に彼が現れたのかも知れません。

 

ということは、数百年前から竹林で隠れて暮らしている永琳は、ヒトラーのことなどほとんど知らないはずなのです。知っていたとしても、「彼奴」などと、まるで直接会って話したことがあるかのように呼ぶとは考えられないでしょう。

 

ここから航海長は、「彼奴」≠「一人の狂人」と考えました。永琳が「一人の狂人」の存在を知らなく

とも、「彼奴」さえ知っていればつじつまが合うからです。つまり、「彼奴」は永琳が地上に逃げるより

前に、永琳と会ったことがあるはずなのです。

 

 

 

じゃあ結局、「彼奴」って誰? 永琳や鈴仙の言葉を思い出してみましょう。

 

>彼奴が動くと言う事は、人間達では到底太刀打ち出来ないでしょう。

 (中略)ましてや地上の妖怪では干渉すら出来ないでしょう。

 

>どうして永琳様は自分(鈴仙)だけで無く人間にも依頼したのだろう。

 人間で無いと見えない物があるとでも言うのだろうか。

 

つまり、「彼奴」は人間にしか見えないのです。もしかすると、実体が非常にあやふやなのかも知れ

ません。例えば、噂や都市伝説から生まれた存在、とか(分からんが)。

 

実体が有るのか無いのか、よく分からない奴。そこで思い出されるのが、『紺珠伝』のタイトル画面の

ほぼ真ん中でぐにゃりと伸びる輩、通称「餅野郎」です!

 

 

 

「餅野郎」をじっと見ていると、他にも思い出されるものがあります。『深秘録』のタイトル画面にも、

緑色で、外の世界のビルが映っている幽霊みたいなものが描かれているではありませんか!

 

 

航海長は、『深秘録』と『紺珠伝』について、二作品で一つの物語を構成していると書きました。

そして、二作品の真の黒幕は同一人物だろう、と推測しています。

 

すると、二作品のタイトル画面に居座る、謎のぐにゃりとしたもの。これもまた同一のものに思えて

くるのです。「緑の幽霊もどき」=「餅野郎」と考えられる訳です!

 

そして、永琳のいう「彼奴」は、実体が非常にあやふやであると書きました。そこで、こんな仮説が

立てられるのではないかと考えました。

 

「餅野郎」=「緑の幽霊もどき」=「彼奴」=二作品の真の黒幕

 

 

 

しかし、これだけの仮説を立てても、まだ「彼奴」の正体は掴めそうにありません。

 

「一人の狂人(=アドルフ・ヒトラー)」を後ろから支え、月の都の新興勢力が月の都を乗っ取るため

に暗躍し、地上を丸ごと消滅させてしまおうとする謎の餅・・・。

実は航海長には、こいつの正体がまるで掴めませんでした。

 

ですが、考察が進まなくなってしまったその時、ある賢者がTwitter上に現れました。

 

>前に深秘録と紺珠伝をペルソナ2~罪~に見立てて、紺珠伝のラスボスがヒトラー

 (ナチス)って説が云々…って言ってたけど、

 もしかしたら紺珠伝はペルソナ2~罰~に対応するのかも…? (´ε` )

 

紺珠伝のラスボス予想、ニャルラトホテプもあるのか… (´ε` )

 ペル2罰のラスボスだしなー

 

これで、全てが繋がりました。実体があやふやで、ヒトラーと組んで月の都の新興勢力を結成し、地上

を混沌に陥れようと暗躍する者の正体とは、クトゥルフ神話の旧支配者の一翼、ニャルラトホテプ

だったのです!

 

ニャルラトホテプについて、ウィキペディア大先生は以下のように話しておられます。

 

>顔がない故に千もの異なる顕現を持ち、特定の眷属を持たず、狂気と混乱をもたらすために自ら暗躍する。

 

まさに、『深秘録』や、特に『紺珠伝』の真の黒幕として相応しい神です。月の都は「狂気の王国」と

化し、幻想郷は消滅しそうになっています。自らは特定の姿を持たず、狂気と混乱を撒き散らすために

暗躍する様は、ニャルラトホテプらしいと言えます。

 

また、相手がクトゥルフ神話の凄い神であれば、数億年も生きているとされる永琳が、相手のことを

「彼奴」と表現してもおかしくはないでしょう。互いに旧知の間柄で、相手のことを酷く警戒している。

であれば、ニャルラトホテプが最初に永琳たちを始末しようとしたのも自然と言えましょう。

 

 

 

「ペルソナ2」についても調べてみると、『深秘録』や『紺珠伝』と共通する部分がいくつも散見

されます。

 

>海に面した大都市である珠閒瑠市では、とある噂がまことしやかに流れていた。

 

>珠閒瑠市内では、街に流れている噂が現実化してしまうという不可思議な現象が起きている。

 

>噂屋や街の人々から入手した様々な噂を(中略)街に流してもらい、普通の洋服店やラーメン屋

 などで武器や防具などを購入できるようにしたり、更には悪魔たちにも手伝ってもらって噂を広める

 ことによって、武器や魔法の強化なども行えるようになっている。

 

まるで『深秘録』だ!

この予想が正しければ、『深秘録』と『紺珠伝』は、「ペルソナ2」のオマージュ作品であったという

ことになるのです!

 

さらに、ニャルラトホテプの二つ名が「這い寄る混沌」であることからも想起されるものがあります。

そう、キュリオシティです!

 

作品内のキュリオシティがどんな外見をしているのかは分かりませんが、おそらく地面を這い回って

いるように見えることでしょう。そして、キュリオシティは妖怪の山から麓に向かってのっそりと

降りて行っているのです。まさに、これは「這い寄る混沌」です。

 

また、ぐにゃりと伸びる「餅野郎」のフヌケた顔を見ていると、もう一つ思い出すものがあります。

地霊殿のタイトル画面の上方に居座る「怨霊のようなもの」です。

 

 

あれは、本当に怨霊だったのでしょうか。まさか・・・。

 

もし、地霊殿で生じた騒ぎによって、何かの封印が解かれてしまっていたとすれば?

→「また守矢か!?」

 

 

 

ついでに、今から思えば、東方鈴奈庵の1巻にチラッと登場したネクロノミコン写本も伏線だったの

かも知れません。ネクロノミコンとは、クトゥルフ神話に登場する架空の魔道書なのです。

 

 

もし、調子に乗った小鈴が、例の本の封印を解いてしまったとすれば?

→「また小鈴か!?」

 

などなど、ニャルラトホテプに関して考察を始めると、無限に話題を広がられますね。ですが、この

辺りで打ち止めにしたいと思います。

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